創業融資の完全ガイド

資産形成・制度活用

起業のお金はどうする?日本政策金融公庫「創業融資」の全知識を税理士がやさしく解説!

「お店を開きたい」「独立して会社を作りたい」と思ったとき、最初にぶつかる壁が「お金(資金)」の問題ではないでしょうか?

「実績がないから、普通の銀行は貸してくれないのでは…?」

その通りです。実は、創業したばかりの会社に民間銀行がいきなりお金を貸すのは、ハードルが非常に高いのが現実です。

そこで頼りになるのが、政府系金融機関である「日本政策金融公庫(ニホンセイサクキンユウコウコ)」(以下、公庫)です。

今回は、多くの起業家が利用する公庫の「創業融資」について、全体の流れと審査に通るためのポイントを分かりやすく解説します。

そもそも「創業融資」ってなに?

創業融資とは?

創業融資とは、国が「新しくビジネスを始める人を応援するため」に用意している融資制度のことです。

ポイント 内容
どこから借りる? 日本政策金融公庫(政府系)がメインです。
無担保・無保証人 担保(土地など)や保証人(社長以外の第三者)が原則不要です。
借りやすい 実績がない創業期でも、計画書と熱意を評価してくれます。

※表が見切れる場合は、左右にスワイプ(または横スクロール)できます。

税理士田澤
税理士田澤

2024年4月から制度が少し変わり、「新創業融資制度」から「新規開業資金」という名称に統合されるなど、より使いやすくなっています。自己資金の要件なども緩和されましたが、審査は比較的通りやすいままです。

審査で見られる「3つの重要ポイント」

公庫審査3つのポイント

公庫の担当者は、主に以下の3点を見て「貸しても大丈夫か(返済できるか)」を判断します。

① 自己資金(コツコツ貯めたお金)

「自分で事業のために用意したお金」がどれくらいあるかです。

  • 目安:借りたい金額の10分の1以上は必須ですが、実際には3分の1〜半分程度あると審査に通りやすいです。
  • 注意:タンス預金(現金)や、直前に友人から借りて通帳に入れただけの「見せ金」は認められません。通帳の履歴を見て「コツコツ貯めた努力」が評価されます。

② 経験・キャリア(その仕事の実績)

これから始めるビジネスに関する経験があるかです。

  • 目安:その業界で5年以上の勤務経験があると評価が高いです。
  • 未経験の場合全くの未経験だと厳しいですが、FC加盟や研修、アルバイト経験などで補う努力が必要です。

③ 創業計画書(ビジネスの設計図)

「誰に、何を、どうやって売るのか」「毎月いくら利益が出て、どうやって返すのか」を数字で説明する書類です。

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融資申し込みから入金までの流れ

創業融資申込から入金までの流れ

大まかなスケジュールは以下の通りです。申し込みから着金までは約1ヶ月〜1.5ヶ月見ておきましょう。

1
必要書類の準備
借入申込書、創業計画書、通帳のコピー、見積書(店舗工事などがある場合)などを準備します。
2
申し込み
インターネット申込が便利です。または支店窓口へ郵送します。
3
面談(面接)
公庫の担当者と1時間程度話をします。ここで計画の中身や人柄が見られます。
4
審査結果の連絡
面談から1〜2週間程度で結果が届きます。
5
契約・入金
契約書類を返送すると、指定口座にお金が振り込まれます。
税理士田澤
税理士田澤

私自身も創業融資を利用しましたが、申し込みから融資確定まで約2週間でした。

これが肝心!「創業計画書」の書き方

創業計画書の書き方

公庫のホームページからダウンロードできる「創業計画書」はA3用紙1枚ですが、中身は濃く書く必要があります。

項目 書き方のポイント
創業の動機 「なぜこの事業をやるのか?」熱意と経歴を結びつけて書きましょう。
1行で終わらせず、欄を埋めるのが基本です。
必要な資金と調達方法 「何にいくら使うか(設備資金・運転資金)」と「どこからお金を持ってくるか(自己資金・借入)」を書きます。
左右の合計金額は必ず一致させます。
事業の見通し(売上計画) 「なんとなく売れる」はNGです。
「客単価 1,000円 × 席数 20席 × 1日 1回転 × 25日営業」のように、計算の根拠を分解して書きましょう。

※スマホでは左右にスワイプしてご覧ください。

税理士田澤
税理士田澤

創業計画書は、事業者様がご自身で作ることをオススメしています。

「創業の熱意は、本人が作成しなければ伝わらない」と考えているからです。

数字の部分に関しては、当事務所でもサポート致します。

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緊張しなくて大丈夫!「面談」のコツ

創業融資 面談のコツ

面談は「落とすための尋問」ではなく、「事業を理解するための対話」です。

  • 服装:スーツでなくてもOKですが、清潔感のある「その仕事にふさわしい服装」で行きましょう。
  • 一人で行く:原則として経営者本人が一人で説明します。

公庫面談でよく聞かれること

  • なぜこの事業を?(動機)
  • この数字の根拠は?(売上計画)
  • 自己資金はどう貯めましたか?(通帳チェック)
  • 他にお金を借りていませんか?(ローン状況)
税理士田澤
税理士田澤

面談のポイントは、別記事で解説しています。

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おわりに:専門家をうまく使おう

創業融資は自分一人でも申請できますが、不安な場合は税理士などの専門家に相談するのも一つの手です。

おすすめは、創業融資に詳しく、その後も顧問税理士としてサポートしてくれる事務所に相談し、「自分で計画書を作り、チェックしてもらう」スタイルです。

創業融資に通れば、他の銀行からの借り入れも期待でき、資金調達が一気に楽になります。

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税理士田澤
税理士田澤

当事務所では、創業計画書の添削サポートを行っています。

「自分の計画で大丈夫かな?」と不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。

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